2026/09/01 14:49

「季節の変わり目は免疫力を上げたい」
「睡眠不足で免疫力が落ちているかも」
「○○を食べると免疫力が上がる」

健康について調べていると、**「免疫力」**という言葉をよく目にします。

私たちも普段、何気なく使っている言葉ではないでしょうか。

でも、改めて考えてみると、

そもそも「免疫力」とは何を指しているのでしょう?


免疫は一つの「力」ではありません

免疫というと、「ウイルスや細菌などから身体を守る力」というイメージがあります。

しかし実際には、皮膚や粘膜による防御をはじめ、好中球、マクロファージ、NK細胞、T細胞、B細胞など、さまざまな仕組みが関係しています。

さらに免疫には、大きく分けて**「自然免疫」と「獲得免疫」**があります。

つまり、体内に一つの「免疫」という力が存在しているのではなく、さまざまな仕組みが連携して私たちの身体を守っています。


「免疫力」は測れるのでしょうか?

ここで一つ、興味深いことがあります。

血圧なら「120/80mmHg」、体温なら「36.5℃」というように数値で表せます。

では、

「あなたの免疫力は80です」

というように、免疫力も測定できるのでしょうか。

実際の免疫研究では、白血球やリンパ球、抗体、NK細胞の働き、サイトカインなど、目的に応じてさまざまな指標を調べます。

しかし、それぞれは免疫システムの一部分です。

そのため、ある一つの数値だけを見て、

「免疫力が○倍になった」

と単純に表現できるものではありません。

健康情報を見るときに、

「免疫の何を測ったのだろう?」

と考えてみることも大切です。


免疫は高ければ高いほど良い?

さらに、免疫について考えるうえでもう一つ重要なのが、

「免疫は高ければ高いほど良いのか?」

という疑問です。

免疫には異物などに反応するだけでなく、必要以上に反応しないよう調節する仕組みもあります。

免疫反応が過剰になることも、身体にとって望ましい状態とは限りません。

そのため、「免疫をとにかく高く強くする」と考えるより、

必要なときに適切に働く免疫機能を保つ

という視点で考えた方が、免疫の実際の仕組みに近づきます。


では「体温が1℃上がると免疫力が○倍」は?

免疫について調べ始めると、さらに気になる健康情報が出てきます。

たとえば、

「体温が1℃上がると免疫力が○倍になる」

という話です。

一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

でも、もし「免疫力」という一つの数値がないのだとしたら、

この「○倍」とは、いったい何を測った数字なのでしょう?

さらに、

「自律神経を整えると免疫力が上がる」
「腸内環境を整えると免疫に良い」
「温めることと免疫には関係がある」

といった話についても、同じような疑問が出てきます。

CLAILEでは、こうした健康業界で長く使われてきた言葉を否定するのではなく、

「実際にはどこまで分かっているのだろう?」

という視点から、一つずつ調べていきたいと考えています。


詳しくは「CLAILEの図書館」へ

今回の「免疫力」については、CLAILEの健康情報サイト「CLAILEの図書館」で、さらに詳しくまとめました。

自然免疫と獲得免疫の違いから、

「免疫力という一つの数値はあるのか?」
「NK細胞が活性化すると免疫力が上がったことになるのか?」
「健康食品の『免疫機能の維持』とは?」
「体温と免疫はどう考えればよいのか?」

などについて掘り下げています。

📚 蔵書010|「免疫力」って何だろう?―「高い・低い」だけでは語れない免疫のしくみ

詳しくはCLAILEの図書館「蔵書010」をご覧ください>こちら



※この記事は健康・医学に関する一般的な情報を整理したものであり、特定の商品を推奨したり、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調や治療については、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。